投票は義務ではなく権利です。
投票は一票ないだけでは選局に影響はありません。
人は「投票に行け!」と言われると行く気を失います。
人は「投票に行くな!」と言われると行きたくなります。
自分の意志で行動したほうが気持ちが良いですからね。
「選挙なんて自分には関係無い!」と考えている人へ
今日は2つのお話をお贈りします。
1つ目は、とある本の物語。
2つ目は、とある町の住民投票の実話。
この2つには結論が書かれていません。
ですから、読んだ人が結論を考えてみてください。
選挙に行くべきか、それとも行く必要はないか?
・・・それでは2つのお話を始めます。
『自分に関係ないこと』
「人の心配をしていったい何の意味があるのですか?
他人のことには口をはさまないほうがいいのではありませんか?」
こんな質問をしたのは、クラスでもいちばん無口な学生だった。
ある日のことです。オオカミたちが集まってこんな相談をしました。
「この世の中はどうもうまくいっていない。これを改めるのは、われわれオオカミの役目じゃないか?」
そこで、オオカミたちは新しい掟を作ることにしました。
まず最初に決めたのは《ワシは動物たちにとって危険な存在である。したがって、生まれたらすぐに爪を切るべし》ということでした。これを聞いた羊たちは、割れんばかりの拍手をしました。ワシは困って、昔からオオカミとは仲の悪い犬に助けを求めました。ところが犬たちは、「おれたちにゃ関係ねえよ」と答えただけでした。結局、ワシの子どもたちは爪を切られることになってしまいました。
次にオオカミたちが決めたのは、《羊が増えすぎるのは問題である。したがって、毎週いちばん太った羊を食すべし》ということでした。これを聞いた羊たちはあわてふためき、唯一オオカミと戦える力を持つ犬に助けを求めました。ところが犬たちはまたしても
「おれたちにゃ関係ねえよ」と答えただけでした。「この世の中はな、それぞれ自分でなんとかするしかねえんだよ!」
うまく事が運んだので、オオカミたちは自信を持ちました。そして次には《犬は鋭い牙をむいて動物たちをこわがらせている。したがって、今後犬には口輪をはめるべし》と宣言したのです。
犬たちは「そりゃあいくらなんでもやりすぎだぜ」と怒り、ほかの動物たちに、一緒にオオカミに立ち向かおうと持ちかけました。しかし、ワシも、羊も、今さら犬には協力してはくれません。オオカミたちはここぞとばかり、「掟にしたがえ!」と吠えたてました。犬たちはしかたなく、口輪をはめることに同意しました。
オオカミはこの時を待っていました。はじめからこれを狙っていたのです。そして、犬たちが口輪をはめるやいなや、その中でも強い者を食い殺してしまいました。それ以来、犬は強い力を失い、オオカミだけが君臨することになったのでした。
『人生を変える3分間の物語』
発行日:2005年3月30日 出版:PHP研究所
著:ミシェル・ピクマル 訳:橘 明美 p,63,64
『小平市の住民投票』
2013年5月26日、東京都小平市では「住民投票」が行われた。
これは「多摩川上水遊歩道を削って道路を新しく建設する」ことに対する是非を市民に問うものだった。
この住民投票を仕掛けたのは市ではなく、この遊歩道を愛する市民団体だ。
この住民投票では、50%の投票がない限りは開票しないことを市側が決めていた。
そして投票当日・・・投票率は35%だった!
この結果を受け、小平市は決めた通り開票をしていない。
住民側は納得ができず、今でも双方の対立は終わってはいない。
そのことが取り上げられている記事はこれだ。
この2つのお話に共通していることは、
「自分には関係ない」と考えている人(犬)が出てきていることです。
この登場人物を第三者の視点で見ると
どんな印象を抱くでしょうか。
ありきたりですが・・・
答えは「人それぞれ」です。
気が向いたら考えてみてください♪
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